手のひらを巡る
メッセージ

2009.10.10

左手と右手、どちらを見るか & 変わった感情線の見方

手相というと、よく聞かれることのひとつに、「左手と右手のどちらを見るのか?」ということがあります。
もちろん、両手を見なければなりません。
なぜなら、片方の手が、その人の運勢とまるで関係ないということはありえないから。

左右どちらを見るかについては、国や手相家によって考えの異なることですが、
「正解はどちらか」について、こだわることにあまり意味はなく、大切なのは、「その人について知ること」に尽きます。鑑定は、それが目的ですからね。

左右片方説の根拠を明確に示せる方がいるとは思えず、また、実際に多くの人を鑑定していると、左右の違いから見えてくることの大きさに気付きます。

左右の差を示して鑑定した場合に、相手も納得してくれますので、わたしは両手を必ず見ています。

実際には、左右の違いではなく、利き手と利き手でない手の違いを見ます。

また、指を組んだときに親指が下になるほうの手を「積極的な手」と見る浅野八郎さんが紹介された説も参考にして、実際には、鑑定相手の話を聞いて、普段いかされているのはどちらの手なのかを見極めます。

「自分は左手のほうが線が変わりやすい」と、相手が言えば、左手を「今が出ている手」として鑑定します。 初めて見る相手の手ならば、基本的には、よく動かす利き手を、「社会的な自分、こうありたい自分、外面、成長するにつれて備わってきた自分、そして今の自分&運勢」と、とらえ、利き手でないほうの手を、「もともとの自分の質、本能、油断するとでてくる自分の質、気心の知れた人に見せる自分の性格」というふうに、とらえます。愛情や結婚問題においては、この「素の部分」を示す手のデータも貴重です。

そうすると、たとえば、図に示した例の場合は、Aの感情線、Bの知能線の長さと向かっていく方向が違いますから、この人は、普段は、まわりの人に対してマメな人で、思ったことをはきはきと人に伝えていくタイプです。でも、つきあいが長くなると、内省的で何を考えているかよくわからない部分が見えてくる。 もともとは、自分の本音を伝えたり、相手の思いを察したりするのが苦手な人です。今でも、ときどきそういう面が出てしまうので、こういう人がつきあったり結婚したりすると、「前はもっとマメだったのに、最近そっけないなぁ」という不満を相手に感じさせやすいので注意が必要です^^

その他の運命線や補助線についても、両方にはっきり出ている場合と、片方しか出ていない場合とでは、意味が違ってきます。
「本当は、もう少しラクに生きていたい自分がいるけど、今は目的のために頑張っている」というようなことが、左右の違いから浮かび上がってきて面白いです。

人は、さまざまな矛盾を抱えているもの。もともとの自分と、こうありたい自分に差があるのか一致しているのかを、手相から知ることは、今後の計画をたてる上で有意義な行為でしょう。

それから、話は変わりますが、先日、左図のような手相について質問を受けました。
「曲線的な感情線の上に、もう一本直線が伸びていて、感情線を突き抜けている。これはどういう意味ですか」と。

これは、二重感情線の一種です。

普通は平行に伸びる二重感情線。愛情を表す線が二倍という、その線の意味は…、内に秘めた情熱、気丈さ、粘り強さ、愛情深さなど。

こうと決めたら、燃える炎のようなパワーが出て底力があります。その分、じっとしていると不完全燃焼?炎上? いずれにせよつらい。打ち込むものが必要です。

この図の場合は、曲線と直線とが交叉している変形二重感情線。
こういう人は、直線的な感情線の性質のほうが表に出やすいので、。
思ったことをそのままズバッと言ってしまうところが目立ちます。。
ですが、一方で、曲線的な感情線も持っているので、その場の雰囲気や人にあわせて行動する、人なじみのよさもあるのです。

二重感情線の持ち主に共通していることは、家族や身内に対して愛情深いこと。。
二重感情線を離婚しやすい相と言う人もいますが、愛情深いのですからうまくやっている方も多いです。ただ、大家族を切り盛りするぐらいのパワー、情熱の持ち主ですから、核家族や子供のいない夫婦、それから相手が淡白とか向かい合ってくれない場合は、物足りなさを覚えてしまいがちということ。

自分の持っているエネルギーは、どこかで使わないといけないようにできています。そうしないと、悩み事などにエネルギーを無駄に使ってしまいます。。
過剰な愛情エネルギーならなおさら、それを受け止めきれる他人は少ないですか脳にゴディバ、心にムーミン谷ら、過剰分を、仕事なり趣味なりに燃焼させることでバランスをとりましょう。女性なら、家にこもらず、外で活動することが自然です。

気持ちのいい気候になってきて、エネルギー調節にもふさわしい頃です。
健やかな日々を、願っています。
by emi-ka

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