感情線

感情線とは、小指の下から、人差し指・中指方向へ向かって伸びる線です。
異性や家族、他人へ向かう愛情のエネルギーの強さ(嫉妬心の強さ)や、あらわし方、感受性の強さを、みることができます。
どこへ向かっているか、長いか短いか、直線か曲線か、乱れはあるかどうか、などが、鑑定のポイントです。
ここでは、典型的な5パターンについてと、直線と曲線のタイプの違いについて、解説しておきます。

A. 感情線の終点が、中指の下を超えて、人差し指まで伸びていると…

●相手に尽くす気持ちの強い、愛情にあふれた感情線です。
●自分がワリを食っても、好きな人には何かしてあげたいという気持ちになりやすい。
●家庭を持てば、家族をとても大切にするひとです。子供さんへの愛情も、バランスがとれたかたちです。
●気をつけなければいけないことは、相手がどんな性格であっても、尽くそうという思いが優先するために、異性にふりまわされやすいことです。
●相手が誠実な人かどうかを、見極めることが大切です。
●尽くされるより尽くす側にまわりたがるので、あなたに好意を持っている身近な人を、見落としたり軽視することもありますよ。 愛情生活が長続きするように、あこがれや情に、流されないように。 愛を受けとめてくれるひとを、お相手に選んでください。

B. 感情線の終点が、人さし指の真ん中よりも長くなると…

●感情線が長いということは、愛情エネルギーを運ぶパイプが長いということなので、愛情は濃くなります。でも、愛情が濃すぎるというのは、場合によって良し悪しがありますよ。
●人さし指の付け根のふくらみ(木星丘)には、権力者的なエネルギーが詰まっています。
●ですから、終点が、人さし指の真ん中よりも長く伸びている人は、相手のためにと思って努力しますが、求めるものが大きすぎ、満足しにくい。 度がすぎると、「自分がこれだけしてあげているのに、どうしてあなたはこの程度なんだ」という不満が出ます。
●感情線が長ければ長いほど、相手のことを管理、把握しておきたいという気持ちになるのです。独占欲、嫉妬心も強まります。
●よかれと思ってしていることでも、期待しすぎは、相手や子供のやる気をつぶします。そもそも、愛情生活に期待しすぎると、理想が高くなり、結婚相手が見つからないこともあり得ます。
●あふれる愛情と情熱は、自身のお仕事や趣味へも注ぎ込んで、愛というお宝を、有効利用してくださいね。 ただし、男性の場合は、リーダーシップのある手相となり、愛情面でのマイナスは女性に比べると少ないようです。

C. 終点が、中指の真ん中まで届かない短い感情線だと…

●これは、Bとは逆に、愛情エネルギーを運ぶパイプが短いわけですから、そっけない感じの愛情表現となります。女性よりも男性に多い手相です。
●こういう手相の人に、「こっちが言わなくても、気持ちを察して何かして」というのが無理な話です。
●つめたいわけではありませんが、複雑な愛情の受け渡しをするには、アンテナが短かすぎるのです。「相手を自分のものにしたい」という木星丘のエネルギーからも、遠い人なのです。
●誰かに好意をもっても、そのまま何もアプローチせずに終わってしまうこともあります。恥ずかしいこともあるでしょうし、感情線が極端に短いと、そこまで熱心になれないのです。
●相手からのアプローチ、仲介、その場の勢い?がないと、交際、結婚につながりにくい面もあります。
●ですが、愛情生活について期待が大きすぎない分、いったんまとまれば、本人は、こんなものだろうと満足して結婚生活を続けていくことができます。 お相手が満足するかは、そのお相手によります。相手の性格が、交際や結婚生活を左右しますね。

D. 感情線の終点が、ホウキの先のように枝分かれしていると…

●愛情の向かう先が、何方向にも分かれているということですから、「博愛的」。家族や身内に限らず、いろんな人に親切にできる人です。
●広く他人を気づかうことができる、感性のきめこまかさがありますから、人から好かれます。人と接することの多い職業に最適の手相です。デスクワークよりも評価されます。
●枝分かれの部分が大きく目立つ人は、誰かれ問わず、気配りします。一方、枝分かれの部分が、小さくて目立たない人は、親戚やご近所、職場など顔見知りの範囲内で、気配り精神を発揮します。
●この感情線の持ち主は、気配りすることで好かれていたいという無意識も働いているようです。特に、大きな枝分かれの人は、気疲れしやすいですね。ストレスためないように。
●枝分かれの小さな人は、つい、お節介が過ぎることもあります。
●家庭や身内の中だけでは消化しきれない豊かな愛の持ち主ですから、趣味や仕事の場を広く持ったほうが幸せ。でも、理解ある身内を、一番大切にね。浮気性ということではありません。

E. 感情線の終点が、中指と人差し指の間にキチッと入り込んでいると…

●好き嫌いのはっきりした人になります。
●好きなタイプの人には、男女問わずに大変に親切で、アットホームな関係を築いていきます。でも、嫌いなタイプと判断したら、お世辞も言わない人が多いですね。
●恋人や結婚相手も、アットホームな関係を好む人だと、人もうらやむあたたかい家庭が作れます。家族の形をとても大事にする人です。
●気をつけないといけないことは、ちょっと潔癖すぎることでしょうか。「これはイヤ」となったら、融通がききません。嫉妬心が強いというのでなく、相手の筋の通らなさが許せないと思うようです。
●男性の場合は、本来は家庭的なのですが、結婚すると「妻はずっと家にいるもの」と安心し、遊びの浮気をしてしまう人がいます。失ってから、家族がいないとさみしい自分に気づいても遅いですよ。
●家族が、生活の基盤になる人です。気後れせずに、積極的に生涯のパートナーを見つけてください。

a. 直線的でまるみのない感情線の持ち主の、愛情表現は?

●さて、お次は、直線と、曲線の違いについてです。右図(a)と、下の図(b)の感情線を見くらべてください。
●両方とも、終点が、人さし指と中指の間まで伸びているのは同じです。けれど、左の図は、直線的で、下の図は曲線的に伸びているでしょう?
●左の図のように、直線的でまるみのない感情線は、愛情表現もそのまま、ストレートなんです。好きだと思ったら「すき」と言ってしまうのですが、「ほんとなのかなぁ~」と思われるほどのムードのなさが特徴です(笑)。これに、直線的な知能線(頭脳線)が加われば、ムードのないこと、極まれり。言葉が過ぎたり、足りなかったりで、まんなかがありません。そこがまた魅力ですが、お相手によっては、気持ちが通じにくいことも。

b. まるみのある曲線的な感情線の持ち主の、愛情表現は?

●こちらの感情線は、曲線的でまろやかに伸びています。自然なかたち。
●相手の気持ちを察する感受性を持ち、自分も、雰囲気のある愛情表現ができます。恋愛上手ですね。まわりの人に、気持ちを伝えるのも上手です。
●ただ、愛情生活が豊かになるということは、複雑にもなりやすいということ。上のaのように直線的な人よりも、心が揺れて、迷いや疑心暗鬼が出やすいともいえます。

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